▲糖尿病療養相談では、管理栄養士が食品模型を使って指導を行います

平成20年12月、上塩屋電停近くに開院した八重倉医院。院長の八重倉和朗さんは糖尿病専門医（日本糖尿病学会認定）として、糖尿病をはじめとする生活習慣病の内科診療を行っています。

「糖尿病は発症後の進行が緩やかで、はじめのうちは目立った症状もありません。しかし、そのまま数年放っておくと視力低下、腎臓疾患など重い合併症を引き起こしてしまいます。ですから病気が悪化しないよう、患者さんが治療へのモチベーションを維持し続けることが大切ですね」

糖尿病の主な治療はインスリン注射、投薬、食事療法など。中でも同院が力を入れているのは食事療法で、管理栄養士が中心となって行う糖尿病療養相談では、食品模型を使いながら患者の食事内容を具体的にヒアリングし、1日の食品摂取量を計算。患者が実際に食べている量と目標値にズレが生じていないかを確認し、バランスのとれた食生活を指導します。

「もちろん治療の過程では食事制限、飲酒制限も必要になりますが、一方的に〝だめですよ〟と強制はしたくないんです」と院長。日ごろの生活習慣のどのような部分が血糖値を上げる原因になったのか患者自身に考えてもらい、患者が主体的に糖尿病の治療に臨めるよう、サポートしています。

また、同院では「女性の発症が多いと言われる」バセドウ病・橋本病など甲状腺疾患の診療および投薬による治療も行っています。