▲日本小児歯科学会認定の小児歯科専門医で、院長の奥猛志さん

▲保育士常駐の託児室

「子どもの不安を和らげて、治療したい」リスクを調べて、一人ひとりに合った虫歯予防

　田上寺ノ下のバス停近くにある「おく小児矯正歯科」は、「怖くない歯医者さん、また行きたくなる歯医者さん」を目指しています。

　「虫歯がないきれいな歯並びを作るには、子どものころからの管理が必要。子どもの診療をできるだけ恐怖心やストレスなく行うことが大切だと考えています」と話すのは、院長の奥猛志（おく・たけし）さん。

　院内には、子どもが怖がらずに治療を受けられるような工夫が、随所に見られます。治療前には、歯科衛生士が手作りの絵本を使って、治療内容を説明。診察室の天井には、好きな映像を見られるテレビモニターを設置し、それを見ながら治療を受けることができます。

　恐怖心の強い子どもには「笑気吸入鎮静法」による治療も。障害を持つ人などを全身麻酔で治療できる、個室も整備しています。

■虫歯リスクを調べ予防

　医院では、院長が開発し特許を取得した〝虫歯リスク診断ソフト〟を使い、唾液検査や食事内容から〝虫歯になるリスク〟を診断。一人ひとりに合わせた虫歯予防の指導を行っています。

　「虫歯の８割は、歯が生えてから３年以内にできています。永久歯が生え終わって３年ほど、15歳までが重要で、小さいころから虫歯がない状態を保てるようサポートします」　

■きれいなかみ合わせを

　医院では矯正治療にも注力。「矯正治療は、なるべく早く治療を開始するのが効果的」と話します。歯型やレントゲンを撮り、長期的な方針を立てて行います（自由診療、30万円〜）。

　また、うまくかめない、飲み込めないなど、食べることに問題がある子どもを対象に、食べ方の指導も行っています（土曜中心に実施）。

　院内には、保育士常駐の託児室も設置。「当院は、利用者の２割が大人。小さな子どもを持つ人にも利用してもらい、親子で通ってほしいです」と院長。