■白内障治療に注力
先進的な医療機器も積極的に導入

　眼の中でも、ピントを合わせる働きを持つ水晶体に濁りがでて見えにくくなる疾患が「加齢性白内障」。年齢が上がるにつれ、発症率が高まり〝まぶしい〞〝見えにくい〞などの症状が現れます。

　朝日通り電停から徒歩3分、山下町の「井後眼科」では、局所麻酔（点眼麻酔）を施し、レンズを覆っている袋を残して、中の濁った水晶体を超音波で砕きながら全て吸い出した後、〝ピント合わせ〟のためのレンズを袋の中に挿入する手術を実施。挿入するレンズは2種類あり、遠方・近方どちらかにピントを合わせる「単焦点レンズ」で健康保険が適用されます。手術後に遠用および近用眼鏡、もしくは遠近両用眼鏡が必要です。

　さらに手術中の眼内圧の変動を抑制する、白内障手術装置「センチュリオン・ビジョンシステム」を導入し、手術の安定性と効率性を高めています。

■専用ダイヤルで電話相談も受け付け
遠方や離島の患者にも対応

　井後眼科では、「すぐには来院できない」「症状や治療、手術について聞きたい」という人に、白内障相談ダイヤル（☎099・239・5000）、離島からの通話が無料となる離島専用フリーダイヤル（☎0800-200-1514）を設けています。また、入院施設も備え、遠方からの患者にも対応しています。

　院長を務める迫野能士（たかと）先生は、鹿児島大学医学部を卒業後、同大医局で眼科医療の研究や診療に携わったのち、垂水市立医療センター 垂水中央病院、いづろ今村病院を歴任し、令和2年から現職に就任。現在も診療の傍ら、鹿児島大学病院のカンファレンスに参加するなど、研究活動を続けています。

　同院では、迫野院長を筆頭に、安全で精度の高い医療技術でより慎重に丁寧に、地域の人々に喜ばれる眼科として地域医療に貢献できるよう努力しています。