▲「福元クリニック」の福元和彦さん

▲鹿児島市役所の隣にあり、アクセスも良好

大切なのは〝気付き〟と〝相談〟
「自分の変化に疑問を感じて」

「男性更年期障害の認知度はまだ低いと思います」と話すのは、泌尿器科医師の福元和彦さん。「中高年男性は肉体的・精神的にストレスを受けやすい年代。ストレスにより男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が低下し、発症します」

症状は筋力低下や疲労感、ほてりや発汗、イライラ感や集中力低下、不眠など多様です。「症状を加齢によるもの、と判断し、気付きにくいのが現状です。放っておくと、うつ病や生活習慣病などのリスクが高まる可能性があります」

治療は男性ホルモンの補充療法で１回１０００円程度（保険適応、３割負担の場合）。改善度を見ながら、２、３週間ごとに注射をします。

「婦人科や産婦人科がある女性とは違い、男性はどこに行けばいいか分からない人も多いと思います。自分の体調に少しでも疑問を持つ中高年者や、様子に異変を感じる家族がいる場合は、気兼ねなく相談してほしいですね」。診療受け付けは18時30分まで。