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病気の知識

春に気を付けたい子どもの病気を教えて!

入園・入学・進級と慌ただしいこの季節。春に気を付けたい子どもの病気を教えて!

アレルギー性の疾患が増えるのが特徴。ハウスダストにも気を付けましょう。

春、子どもに多い病気はアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支ぜんそくなど。花粉が多いこの時期は気温の変化が大きく、空気も乾燥しやすいため、発症しやすくなるのです。特に、衣替えや、家庭訪問を前に大掃除をしたときなどはハウスダストも増えるので要注意。

鼻水、目の充血、咳など、いつもと違う症状が続いたり、学校の健康診断で要検査の案内があった場合などは早めの受診をお勧めします。と同時に、家の中のほこりをできるだけ減らす工夫もしましょう。

そして、もう一つ注意したい病気が「はしか」。予防接種を受けていない1歳前後の赤ちゃんが多くかかり、鼻水、目やに、咳、高熱、発疹(ほっしん)などの症状が現れます。

通常は約2週間で回復しますが、重い肺炎、さらには死亡率の高い脳炎などの合併症を引き起こすことも。はしかのウイルスは感染力が強く、発症後の治療薬はないので「予防接種」が何よりも大切です。

数年前、大学生の間ではしかが流行したことにより、昨年度からの「5カ年計画」で中学1年生と高校3年生の予防接種(無料予防接種券あり)も始まりました。

予防接種の対象は、満1歳を迎えた子どもと来年度小学校入学予定の子ども、そして新中1・新高3の生徒です。予防接種券が自宅に届いたら、早めの接種を心掛けましょう。

今給黎総合病院 小児科部長 玉田 泉先生


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