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病気の知識

バセドウ病の治療について教えて!

バセドウ病を患い、投薬治療を続けています。治る見込みはあるのでしょうか。また、薬の副作用はないのでしょうか?

治療は投薬・放射線・手術の3つ。

2、3年をめどに、主治医と相談の上で選択を

まずバセドウ病とは、甲状腺機能が活発になりすぎて起こる病気です。首の腫れ、眼球の突出、動悸(どうき)がサインですが、年配の人は〝何となく元気がない〟〝食欲がない〟など、うつや更年期障害と間違いやすい症状に。家族に既往歴のある人は注意し、異状があれば早めに受診しましょう。

治療法は、

  1. アイソトープ(放射線)
  2. 手術

の3つ。より自然に治せる

1を基本に、2~3年を目安として手術や放射線治療に切り替えるか、投薬を続けるか方針を選び、完治を目指します。放射性カプセルを飲む。2は大抵数カ月、通院でできるので高齢者にも適しています。ただ効きすぎて機能が低下する場合も。また妊娠・授乳中にはできません。効果が出るまでは投薬も継続します。3は、2週間程度の入院が必要。のどに傷をつけない内視鏡手術も行われています。

薬の副作用については、肝臓・腎臓などへの影響も考えられますが、かといって病気を放っておくと心臓などに負担がかかり、命にかかわることも。主治医と相談の上、影響があれば別の選択肢を考えて。不安が続くならセカンドオピニオンを求めてもいいでしょう。

ストレスも影響するので、運動など気分転換の手だてを。病気が骨をもろくする例もあり、食生活ではカルシウムを摂るよう勧めます。

基本的には良性の病気。悩みを抱え込まず、主治医とよく相談してください。

さがらパース通りクリニック 大薮 郁哉先生


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