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病気の知識

「胃がん」の検診ついて教えて!

「胃がん」のX線検査による検診を受けようと思います。検査について教えてください。

胃がんの検査の流れは

  1. 検査の前夜は、午後9時以降は、食事・飲食等は控えて、水もできるだけ飲まないでください。
  2. 検査の朝は、何も飲食しないでください。検査終了までは、禁煙です。衣類は金具のついていない肌着などを着用してください。
  3. 検査会場では、氏名・住所・問診ほかを記入した受診票を持参します。
  4. 順番がきたらバリウム・発泡剤を飲みます。検査台にのって、指示に従って体の向きを変えます。
  5. 終了したら、下剤と水をとります。バリウムが時によっては腸の中で固まり便秘になる可能性もあるので、水分と下剤は必ず飲んでください。

※ただし、妊娠中または疑いのある人、硫酸バリウム(バリウム)を飲んで、じんましん、気分が悪い、顔色が青白くなる、息苦しい、喉が詰まるなどの症状がみられた人は、X線検査による検診はうけられません。また、集団検診では、胃および十二指腸を切除した人は検診はできません。

定期検診が早期発見の決め手に

日本人のがんの特徴は、胃がんが多いことです。平成5年に初めて男性の死亡数が、平成10年には全体の死亡数が肺がんに抜かれて2位になりましたが、罹患(りかん、がん発生)の面では依然として日本でいちばん多いがんであるといえます。

まず胃壁の粘膜にできますが、この段階のものは「早期がん」といわれ、治療すれば、100%近く治ります。けれど、粘膜を越えて深く進行すると、肺や肝臓に転移したりして治りにくくなります。「胃X線検査法(バリウムによる胃透視)」は、死亡率の減少に対する有効性の評価から、最も適した方法として全国的に採用されています。年に一度の定期検診が早期発見の決め手になります。


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